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恋をすると周りが見えなくなる、盲目的な恋と友情

盲目的な恋と友情という題で私は、一途に人を好きになっていく主人公とその友人の話を想像していました。
結果的には私の予想は当たっていました。ただ、この本の内容は想像をはるかに凌駕する作品です。
主人公の蘭花がオーケストラ部の指揮者星近と付き合い、星近にどっぷりとはまっていきました。
そこまでは想像が出来ました。しかし、星近にはもう一人女性がいて、その女性は20歳程年の離れた尊敬する指揮者の妻。
その女性と星近のマンションでばったりと会ってしまうのですが、その時に普通なら星近をあきらめるだろうと思いました。
しかし、それでも星近を追い続けていく蘭花に少し怖さを感じました。
星近とその女性との関係がばれ、指揮者としての未来がなくなり自暴自棄になっていく姿を見ても、蘭花は星近を自分のものにしたと思っているところはさらに恐怖心さえ生まれました。そ
こまでして手に入れたいのかと、自分には生まれてこない感情が怖く感じました。
自暴自棄になった星近から脅され始めた蘭花も壊れはじめ、それを見ていた親友の留利絵が蘭花をささえていくところは素晴らしい友情だと思いました。
しかし、その素晴らしい友情だと思っていたことも実は私が間違っていました。
留利絵も蘭花のことが好きで自分のものにしたいと思っていて留利絵の為にすべてをささげていたのが最後の最後でわかりまた、恐怖を感じました。恋をすると人は周りが見えなくなるとよく言います。
まさにその言葉を体現しているのがこの、盲目的な恋と友情。好きになった人の為にすべてをささげる恐怖を感じる作品です。