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小倉昌男 経営学

ヤマト運輸の元社長が執筆したヤマト運輸のビジネスモデルを作り、実践して現在の形にまで成長させた経緯や、ビジネスに対する考え方を具体的に書いた内容の濃い本です。
小倉昌男氏がアメリカでUSPが民間会社として成り立っていることを目の当たりにして、それを日本で取り入れようとした時に、当時の郵政省の反発、また例え実質上は赤字になってしまう、日本全国の配達網を局所的に捉えて短期的な利益を追求することではなく、長期的な視野から全国にネットワークを張り巡らせて、どこでもサービスを供給できる事によって、長期的な利益を優先させた事は、経営者としてのブレない経営理念を明確に感じさせてくれました。
また最も印象に残っている文中の言葉の中で「経営とは理論の積み重ねである。」と言う一言があります。
自分が会社を経営している時にも、この言葉に非常に共感を覚えました。
自分で経営をしていても理論的に考えて行くと、そんなに沢山の選択肢があるわけではなく、突き詰めて考えて行けば行くほど、単なる戦略からそれがブレない理念を持ち始め、結果成功に導かれるという実体験をしたので、とても納得出来る言葉でした。
しかし、本を読み進めて行けば、単なる理論を突き詰めていくだけではダメであり、やはり小倉昌男氏のように、しっかりした理念を持った上で、理論を突き詰めて行かなければならないと感じました。
経営者ならば企業の規模には関係なく、一読する価値のある本だと思います。